タマカイの話

ワイキキ水族館のタマカイ

ワイキキ水族館の館内中程に、大型魚を展示する水槽があります。
その中でもひと際目を引くのが、巨大な体にいかつい顔とまだら模様が特徴のタマカイです。
我が家の5歳児もワイキキ水族館にいくと、水槽の前に張り付いて飽きずにずっと見ています。
今回は、このタマカイのお話をさせて頂きたいと思います。
 
タマカイはスズキ目ハタ科に属する魚の一種で、体長は3m近く、体重は400kgにまで成長する超大型魚です。
体が大きい割に、サンゴ礁の海など比較的浅瀬に生息しています。
英語名はGiant grouper (ジャイアント・グルーパー、grouper とはハタ科の魚のこと)。
その巨体は水族館で見ても迫力満点です。
顔がいかつく見えるのは、大きな口とぎょろっとした目のせいでしょうか。
タマカイは乱獲のために各地で個体数が減少していて、絶滅危惧種の一歩手前の絶滅危急種に指定されています。
 
タマカイは肉食性で、普段は小型の魚やエビ・カニなどを主食としていますが、南太平洋の島々では人も丸呑みにすると言われています。
実際に誰かが丸呑みにされたという記録は無いそうですが、餌を食べる時には一気に吸い込んで飲み込んでしまいます。
あの巨体と大きな口を見ていると、確かに子供なら丸呑みにされてもおかしくないかも、なんて思ってしまいます。

東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よ りも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発さ れ、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイ のアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。


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